技術講座 生理
浮腫と超音波検査―リンパ浮腫とDVTによる浮腫の鑑別法
寺澤 史明
1
1製鉄記念室蘭病院臨床検査科
pp.487-492
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103552
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新しい知見
超音波検査は,無侵襲であることや手軽さに加え,近年の機器の進歩により血管領域においても第一選択検査となっている.しかし,その診断能力は検者自身の技量により大きく左右される.検査技術の習得はもちろんであるが,病態に対する知識の習得も必須である.浮腫をきたす疾患は,深部静脈血栓症やリンパ浮腫を含めさまざまあるが,超音波画像のみから診断することは困難な場合が多い.浮腫の鑑別には,臨床所見を理解したうえで検査を施行することが重要である.
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