今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
リンパ管疾患
リンパ浮腫
加藤 逸夫
1
,
北川 哲也
1
,
小川 佳宏
1
1徳島大学医学部心臓血管外科
pp.916-918
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906819
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ポイント
●リンパ浮腫とは,種々な原因によるリンパの輸送障害により,高蛋白性間質液が貯留して生じる軟部組織の腫脹である.
●本邦では子宮癌治療後の二次性リンパ浮腫が多く,次いで乳癌術後のものが多い.
●リンパ浮腫は放置すれば進行性である.
●リンパ浮腫治療の原則は,早期から徹底した保存的治療法を開始し,これを継続することにある.
●保存的治療法の骨子は,スキンケア,リンパ誘導マッサージ,圧迫,圧迫下の運動療法にある.
●今後,いっそう優れた外科的治療法の開発が望まれる.
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