技術講座 生理
シリーズ 乳房超音波検査・1
【総論】検診から治療に至る超音波検査の位置づけ
橋本 秀行
1
1ちば県民保健予防財団総合健診センター
pp.11-17
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103409
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新しい知見
センチネルリンパ節生検:センチネルリンパ節とは,腫瘍(乳癌)からのリンパ流が最初に到達するリンパ節である.腋窩リンパ節のなかで見張りの役目を果たすという意味から“センチネル(前哨)リンパ節”と名付けられた.このリンパ節に転移がなければ,それより末梢(先)のリンパ節には転移がないと考えられる.現在,色素法,ラジオアイソトープを使い,手術中にセンチネルリンパ節を同定して,迅速病理診断を行っている.センチネルリンパ節に転移がなければ,腋窩リンパ節の郭清は省略している.この方法が臨床で使われるようになり,約半数以上の症例は不要な郭清を避けられるようになった.
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