技術講座 一般
『尿沈渣検査法2000』の改訂版,「尿沈渣検査法GP1-P4」のポイント
宿谷 賢一
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.18-23
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103410
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はじめに
2011年3月に『尿沈渣検査法2010』が発刊された.その構成は,第一部「日本臨床検査標準協議会(JCCLS)尿沈渣検査法GP1-P4」,第二部「解説尿沈渣検査」,第三部「尿沈渣アトラス」からなる.今回,尿沈渣検査法GP1-P4は,10年ぶりに改訂されたが,主に「4.0尿沈渣成分の分類」と「5.0尿沈渣成績の記載」について行われた.「4.0尿沈渣成分の分類」では,『尿沈渣検査法2000』の解説文またはアトラスに記載されていた成分名は,「尿沈渣検査法GP1-P4」の成分名としてすべて記載された.また,成分鑑別は,尿中赤血球形態と顆粒円柱の取り扱いを変更した.一方,「5.0尿沈渣成績の記載」では,円柱類の記載について,記号表記と視野表記の量的関係を明確にした.本稿においては,それらの改訂点をまとめる.
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