コーヒーブレイク
音源を求めて
吉子 健一
1
1名古屋大学医学部附属病院医療技術部
pp.194
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103092
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東海道・山陽新幹線(以下,新幹線)にオーディオサービスがあることはほとんど知られていません.このサービスは,新幹線二世代目の車両である100系電車が登場した1985年からスタートしました.普通車ではFM放送帯域の微弱電波によって提供されており,携帯FMラジオがあれば車内でプログラムを楽しむことができます.内容は新幹線電車の編成で異なり,JR東海ではShinkansen Music Channel(SMC),JR西日本ではAUDIO SERVICEと呼ばれ,それぞれ独自のプログラムが提供されています.今回は,SMCに関する私の思い出を紹介しましょう.
私は,約10年前関西の大学院に社会人入学しましたが,仕事と学業の両立は予想していた以上に難しく,精神的に追いつめられた状態になったことが何度かありました.通学には新幹線を利用していましたが,当時SMCに耳を傾け車窓を眺めることが楽しみの一つになっていました.小旅行のような非日常的な体験が心身のリフレッシュに一役かっていたようです.2005年の4月頃だったでしょうか,いつものようにSMSに耳を傾けていたところ,すてきな2つの楽曲に出会いました.SMCのプログラムが新幹線の車内紙に掲載されていることを知りさっそく車内紙を入手,番組制作部へ問い合わせをしたところ運良く音源の提供元が判明しました.その後,提供元の好意により2つの音源をわけてもらえたのです.
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