増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
小西正一(1933-)—音声学習と音源定位の神経基盤
渡邉 大
1
Watanabe Dai
1
1京都大学大学院医学研究科生体情報科学講座
キーワード:
神経行動学
,
ソングバード
,
音声学習
,
メンフクロウ
,
音源定位
Keyword:
神経行動学
,
ソングバード
,
音声学習
,
メンフクロウ
,
音源定位
pp.456-457
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201065
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小西正一博士は,動物行動学(ethology)を出発点として独自の研究を開拓した。小鳥の歌の獲得過程に作用する先天的・後天的要因について研究し,行動の獲得における感覚フィードバックの重要性を示した。また,メンフクロウの捕獲行動に注目し,その音源定位の神経機構として,脳の中に聴覚情報による空間マップが存在すること,更に両耳の聴覚入力から空間マップが形成される脳の計算処理を明らかにした。
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