病気のはなし
ベーチェット病
南家 由紀
1
,
小竹 茂
1
1東京女子医大膠原病リウマチ痛風センター内科
pp.150-154
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103072
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サマリー
ベーチェット病(Behçet's disease,BD)は,主に口腔粘膜,皮膚,眼,外陰部に急性炎症性病変を反復し,多臓器を侵す難治性の慢性炎症性疾患である.1937年にトルコの皮膚科医Hulusi Behçetによって一つの疾患であると報告された.シルクロード沿いから地中海沿岸諸国に多く,患者数はわが国が最多である.HLA-B51は疾患感受性遺伝子である.血管炎と好中球の機能亢進が病態の中心である.主症状の一つである難治性ぶどう膜炎にTNF-α(tumor necrosis factor-α)製剤が保険適用になった.
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