Laboratory Practice 〈病理・細胞診〉
乳房温存術における切除断端迅速細胞診
田村 元
1
1山形県立中央病院中央検査部病理
pp.119-122
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103056
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はじめに
乳癌手術全体に占める乳房温存術の割合は年々増加し,2008年(平成20年)度には当施設で76.2%(115例/151例)を占めていた.温存乳房内再発を防ぐために切除断端の術中迅速診断が行われるが,さまざまな方法が各施設の事情に応じて施行されているのが現状と思われる.筆者らの施設では8年程前から細胞診と組織診を併用した乳腺切除断端の迅速診断を行っている.本稿では筆者らの行っている実際の手技を紹介し,その有用性と問題点について考察してみたい.
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