1枚のシェーマ
末梢小型肺癌に対する縮小肺切除における断端細胞診
澤端 章好
1
1奈良県立医科大学呼吸器外科
pp.587
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu71_587
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末梢小型肺癌に対して肺葉切除未満肺切除術を行う機会が増えてきている.筆者は30年近く肺実質の外科的切除断端の細胞診を行っている.最近では,肺癌手術の際にはcomprehensive cytologyと称して網羅的に細胞診を行っている.提示したシェーマは肺癌に対する左S9,10区域切除の手術所見である(図1,2).手術自体はありふれたものであるが,摘出肺と残存肺の断端細胞診を行った.腫瘍断端距離が十分であったので迅速細胞診は行わなかったが,結果は陰性であった.
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