病気のはなし
レストレスレッグス症候群
平田 幸一
1
,
岩波 正興
1
,
鈴木 圭輔
1
,
宮本 智之
1
1獨協医科大学神経内科
pp.1352-1356
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102669
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
サマリー
レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome,RLS)は,下肢をどうしても動かしたい(ムズムズする,虫がはう)といった不快な感覚症状があり,じっとしていると症状が悪化するため,それを消そうとして足を動かす,歩き回るといった症状を呈する疾患である.症状には日内変動があり,夕方から夜に増悪する特徴をもつ.特発性のもののほか2次性のものがある.鉄やフェリチンの測定や,検査による2次性のものとの鑑別が重要である.RLSの診断基準については,そのよりよいあり方を求めて多くの検討がなされてきているが,2005年に国際睡眠学会分類第2版(ICSD-2)が発表され,小児を含めた診断基準の確立が行われた.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.