特集 診療を変える新しい薬2010
【新しい疾患概念をつくった薬】
レストレスレッグス(むずむず脚)症候群―プラミペキソール
中村 真樹
1
,
井上 雄一
2
1財団法人神経研究所附属睡眠学センター
2東京医科大学睡眠学講座
キーワード:
入眠困難
,
周期性四肢運動
,
中途覚醒
,
熟眠感欠如
,
異常感覚
Keyword:
入眠困難
,
周期性四肢運動
,
中途覚醒
,
熟眠感欠如
,
異常感覚
pp.282-285
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101896
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)は,夜間に下肢を中心に不快な感覚異常を生じる疾患で,①脚を動かしたくてたまらなくなる欲求,②この症状が安静臥位ないし座位で出現ないし悪化する,③この症状が脚を動かすことにより改善する,④夕方から夜間に増悪するといった四徴を有する1).RLSは夜間の就床時に下肢の症状が出現しやすいため,入眠障害,もしくは中途覚醒後の再入眠障害を呈しやすい.また,本疾患に高頻度に随伴する周期性四肢運動(Periodic limb movements during sleep:PLMs,J1)により熟眠感欠如を随伴しやすい2).このため,患者のQOL向上を図るうえで,適切にRLSを診断し治療することが重要である.近年,ドパミンアゴニストがRLSに有効であることが推定されており,本邦においても,その1つであるプラミペキソールがRLSの治療薬として2010年初頭に適応が認可された.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.