Laboratory Practice 〈病理〉
ASC-US,ASC-Hの概念と判断
荒井 祐司
1
,
平井 康夫
1
1財団法人 癌研究会有明病院細胞診断部
pp.533-536
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102465
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はじめに
細胞診が臨床へ適切に反映されることを目的として,1988年に米国のベセスダで作成された細胞診報告様式であるベセスダシステム1988は,その後1991年と2001年の改訂で用語の見直しなどが行われ,ベセスダシステム2001(The Bethesda system 2001,TBS2001)としてよりよい報告様式へと改善されてきた.
ベセスダシステムの特徴は,①検体の適否の判断を記載する,②腫瘍性を示唆するという観点から,扁平上皮内病変(squamous intraepithelial lesion,SIL)を2段階に分類した,③異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells,ASC)および異型腺細胞(atypical glandular cells,AGC)というカテゴリーを設定した,この3点である.
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