臨床検査のピットフォール
子宮頸部細胞診でのASC-H判定におけるピットフォール
窪田 知美
1,2
,
庄野 幸恵
1
1公益財団法人東京都保健医療公社東京都がん検診センター検査科
2豊島病院検査科
pp.787-789
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104360
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はじめに
ベセスダシステム(the Bethesda system:TBS)では,新たなカテゴリーとして異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells:ASC)が設けられている.ASCのなかでも,特に「高度異型扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesion:HSIL)を除外できない異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells cannot exclude HSIL:ASC-H)」は,良性変化からHSIL以上の高度病変を含むとされ,施設・個人による判定のばらつきが生じやすい.
本稿では,当施設でのASC-H判定の後方視的な細胞像の検討結果を踏まえ,陥りやすいピットフォールについて述べる.
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