トピックス
リネゾリドのMRSAへの適応拡大
西谷 肇
1
1帝京大学医学部内科学講座
pp.1397-1399
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101926
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リネゾリド(ザイボックス(R))はオキサゾリジノン系の薬剤であり,従来バンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant Enterococci,VRE)にのみ使用が認められていたが,昨年の春よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus,MRSA)感染症への適応が拡大され抗VRE,抗MRSA薬として承認されている.抗菌スペクトラムはバンコマイシン(vancomycin,VCM),テイコプラニンと同様にグラム陽性菌に効力があるがグラム陰性菌には効果がない.注射薬と経口薬がある.
承認されたMRSA感染症の適応症は,敗血症,深在性皮膚感染症,慢性膿皮症,外傷・熱傷および手術創などの二次感染,肺炎,肺膿瘍,膿胸である.
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