シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
PCR-MPH法
川俣 治
1
,
松永 裕也
2
,
廣田 勝太郎
3
,
小俣 政男
4
Osamu KAWAMATA
1
,
Hironari MATSUNAGA
2
,
Katsutaro HIROTA
3
,
Masao OMATA
4
1(株)エスアールエル・遺伝子染色体解析センター
2湧永製薬(株)
3水戸済生会総合病院
4東京大学医学部第2内科
キーワード:
PCR-MPH法
,
遺伝子診断
,
ヘリコバクターピロリDNA
Keyword:
PCR-MPH法
,
遺伝子診断
,
ヘリコバクターピロリDNA
pp.204-207
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903653
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はじめに
Saikiら1)によりPCR法が報告されて以来,遺伝子増幅による測定技術は飛躍的な進歩を遂げている.高感度なPCR法を改良し,操作法の簡便化を図る方法も多数報告されており,ここで紹介するPCR-MPH(microtiter plate hybridization)法もPCRによる遺伝子増幅を基本とし,増幅産物の検出をプローブ固相化マイクロタイタープレート上の発色によって行うことにより,操作の簡便化を図っている.これによって,従来はアガロースゲルによる電気泳動で増幅産物を分離し,エチジウムブロミド染色で行っていた検出を,ELISA法と同じ迅速・簡便な方法に置き換えることができ,多数検体処理にも対応可能となった.
PCR-MPH法による測定系を構築する際には,以下の3つのポイントに留意する必要がある.
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