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インフルエンザ菌ワクチン
石和田 稔彦
1
1千葉大学大学院医学研究院小児病態学
pp.848-849
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101530
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はじめに
インフルエンザ菌は,小児細菌感染症の主要な起炎菌である.インフルエンザ菌のうち,特に病原性の強い血清型b型(Hib)に対するワクチンは1980年代に開発され,現在世界の多くの国々で使用されて劇的な効果をあげている.しかし,残念ながらわが国には未だこのワクチンは導入されていない.一方,気道感染の主体となる無莢きょう膜まく株(NTHi)に対するワクチンは,現在開発途上にある.
本稿ではHibおよびNTHiワクチンについて,その現況を中心に概説する.
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