Japanese
English
特集 呼吸器感染症―最新の話題
インフルエンザ菌
Haemophilus influenzae
栗田 伸一
1
,
大石 和徳
2
Shinichi Kurita
1
,
Kazunori Oishi
2
1田川市立病院内科・呼吸科
2長崎大学熱帯医学研究所内科
1Division of Respiratory Medicine, Department of Internal Medicine, Tagawa Municipal Hospital
2Department of Internal Medicine, Institute of Tropical Medicine, Nagasaki University
pp.125-129
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100247
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はじめに
1960年代頃まではインフルエンザ菌の病原性は莢膜保有株による全身感染症・髄膜炎・重症肺炎が問題であったが,1974年頃より薬剤耐性菌出現の報告が相次ぐようになった.今日では本菌の臨床的重要性の認識が進むとともに薬剤耐性菌の解析がなされている.また,呼吸器領域や耳鼻科領域においては大部分が莢膜非保有株(nontypable Haemophilus influenzae:NTHi)による感染症であることが判明し,本菌に対する治療・ワクチン開発の研究が進められている.
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