学会印象記 第52回 日本医学検査学会
コ・メディカルスタッフとしての自覚を臨床へ
竹村 正男
1
1岐阜大学医学部附属病院検査部
pp.672
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101476
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今回,教育カンファレンス遺伝子検査は今というタイトルでの講演依頼を受け数年ぶりの検査学会出席となりました.第52回日本医学検査学会は小雨降るさいたま市新都心地区を中心に5月16~17日にわたり開催され,会場付近は近代的な建物が立ち並びその名のとおり近未来的都心を思わせる様相でした.本学会のイベントは前夜(15日)の“埼玉寄席”林家たい平師匠から始まり,日頃の雑用から解放され時間の大切さを確認するのにふさわしい催しで,学会長はじめ各実行委員の方々の粋な心づかいが感じられました.日頃からプレゼンテーションなどの構成は古典落語から学ぶものが多くあり参考にしてきましたが,いつの間にか笑いの渦に溶け込んでしまい時の経つのを忘れていました.
一方,学術面では免疫学を志す者にとって知らない人はいないと思いますが順天堂大学奥村康教授のナイトセミナーには多くの参加者が集まりました.馬鹿な免疫と利口な免疫と題し,癌やウイルス,細菌など異物に対してのNK(natural killer)cellの役割や,今はやりのSARSや間質性肺炎などの話題を取り上げられ私見を交えたユーモアーたっぷりの辛口レクチャーでしたが,持参されたスライドを1枚もお見せいただくことなく講演時間が過ぎてしまい残念でした.
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