オピニオン
自覚が足りない職場におけるハラスメント
山崎 家春
1,2
1公立学校共済組合関東中央病院臨床検査部
2東京医科大学分子病理学講座
pp.1062
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104063
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2007年に興味深い調査結果が公表された.それは独立行政法人労働政策研究・研修機構が転職経験のある35歳未満の若い世代を対象に,複数回答形式で実施した「最初に転職を考えた際に悩んだ内容」を学歴別にまとめたものである(n=9,458)1).それによると,内容の内訳は,①仕事の内容(43.3%),②賃金が低い(41.6%),③職場の人間関係(セクシュアルハラスメント・パワーハラスメントなどを含む:29.5%),④自分のキャリアや将来性(29.4%),⑤会社の安定性(24.0%),⑥労働時間が長い(21.9%),⑦仕事量が多い(19.2%),⑧休日がとれない(14.3%),⑨個人的な事情(結婚・育児・介護など)(7.7%)であった.
自由を求めて転職する技師はいないと思われるが,昭和医療技術専門学校学校長の山藤賢先生が最近出版された著書2)で“自由と社会性”についてわかりやすく記述されておられる.以下に一部を抜粋する.
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