今月の主題 血管内皮細胞
技術解説
t-PAとPAI-1
坂田 洋一
1
,
金子 宗聖
1
Youichi SAKATA
1
,
Munekiyo KANEKO
1
1自治医科大学血液医学研究部門止血血栓教室
キーワード:
血管内皮細胞
,
線溶系
,
t-PA
,
PAI-1
,
測定方法
Keyword:
血管内皮細胞
,
線溶系
,
t-PA
,
PAI-1
,
測定方法
pp.379-383
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901041
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血管内皮細胞(ECs)で産生され,放出される組織型プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)およびその生理的阻害因子プラスミノゲンアクチベータインヒビタ-1(PAI-1)が血栓溶解反応の開始段階における制御に重要な役割を果たしている.これらの因子の産生,放出は生体に加わる種々の刺激に応じ微妙に調節されている.t-PA,PAI-1の血中レベルを測定することは線溶系の開始段階のバランスを知る一助になるものと思われる.しかし,これらの因子は日内変動も激しく,また,きわめて不安定であるため再現性の高い成績を得るには,採血時,採血方法,被検検体の処理方法などに注意を払わなければならない.
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