けんさ質問箱Q&A
老人に見られる末梢血液の血球貪食組織球に臨床的意義はあるのか?
河 敬世
1
1大阪府立母子保健総合医療センター血液・腫瘍科
pp.391-393
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100533
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老人患者のライト-ギムザ染色(Wright-Giemsa stain)の末梢血液像で引き終わりや辺縁に血小板などを貪食した組織球様の細胞が観察されることがあります.血球貪食症候群にしては汎血球減少がなく,貧血あるいは血小板減少は時にみられることもある一方,白血球はむしろ増加している(1.5万~5万/μl)ことが多いのですが,これはいったいどういう状態が考えられるでしょうか.また,臨床側へはどのように報告したらよいでしょうか.(山口県柳井市 E.Y.生)
答えは,「臨床的意義はないと思われる」となる.
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