病気のはなし
肝細胞癌
渡邉 尚子
1
,
池田 均
2
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2東京大学医学部附属病院検査部
pp.414-418
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100413
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サマリー
近年,悪性新生物による死亡数は死亡総数の31.1%を占め,肝細胞癌はそのうち,男性で第3位,女性で第4位,男女とも増加傾向を示している.さらに,肝炎治療の進歩で肝炎患者の高齢化が進むのに伴って,高齢者をはじめとして今後も増加が予想される.肝炎において抗ウイルス治療や,肝庇護治療を行い,また,腫瘍においてもラジオ波焼灼術をはじめとする内科的治療・手術や移植など外科的治療が発展するなか,血液検査,画像検査を組み合わせての腫瘍の早期発見は不可欠である.
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