技術講座 血液
血液像特殊染色法
荒井 智子
1
,
片桐 尚子
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.421-428
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100415
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新しい知見
血液細胞の観察,鑑別には普通染色法を行うことが基本であるが,幼若細胞や異常細胞などの鑑別,同定には各種血液細胞の性質を利用した特殊染色を実施する.また特殊染色の所見は急性白血病の分類に有用であり,従来FAB分類が広く定着しているが,近年,新WHO分類へと移行しつつある.特殊染色は,特異性のある細胞内の特定物質を化学的に証明するものである.マニュアルで行う染色方法は基本的に昔から変わっていないが,試薬からすべて調製を行う場合と,キット化されているものとがあるので,施設に応じて使い分けるとよい.
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