けんさアラカルト IMMULYZEによるACTH迅速測定法・その1
測定原理と相関性を中心に
岡田 和敏
1
1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部
pp.378-379
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100403
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副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hormone, adrenocorticotropin, corticotropin,ACTH)は,39個のアミノ酸から成る分子量約4,500のペプチドホルモンであり,脳下垂体前葉で合成され,副腎皮質に作用して副腎皮質ステロイドの合成分泌を促進する.
ACTHの分泌調整は,①視床下部室傍核から日内変動を伴い分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出因子(corticotropin-releasing hormon,CRH)と,②副腎から分泌されるコルチゾールによるネガティブフィードバック機構で主に調節されているが,ほかに③身体的,精神的ストレス,④アルギニン-バソプレシン(arginine-vasopressin,AVP),アンギオテンシンⅡ,その他の脳内アミン,ニューロペプチドなどの神経伝達物質がその分泌に影響を与える1).
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