Japanese
English
研究
白血病におけるTHMSの臨床的評価
On Clinical Evaluation of THMS in Leukemia
寺岡 弘平
1
,
寺畑 喜朔
1
,
野田 彰
1
,
才願 則夫
2
,
森日 登美
2
,
三浦 隆史
2
Kohei TERAOKA
1
,
Kisaku TERAHATA
1
,
Akira NODA
1
,
Norio SAIGAN
2
,
Hitomi MORI
2
,
Takashi MIURA
2
1金沢医科大学臨床病理学教室
2金沢医科大学附属病院中央臨床検査部
1Dept. of Clinical Pathology, Kanazawa Medical Univ., Ishikawa
2Dept. of Clinical Central Laboratory, Kanazawa-Medical University
pp.323-328
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917469
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細胞化学分析法を基礎にしたHemalog-Dの出現は白血球分類の日常検査を大きく変貌させ,臨床医学においてもHemalog-Dは白血病や他の血液疾患の診断,予後,治療の判定などに広く応用されている.従来,白血球分類は染色法をはじめとして,その形態学の解析は長年の経験と熟達した解読力に依存し,かつ時間を要した.さらに,その精度管理も再現性に乏しく,主観が入りやすい.
最近,テクニコン社により,従来のHemalog−8とHemalog-Dとを連結機構とした総合血液学情報管理システム(THMS) H−6000が開発された.この装置は,一つの全血検体から0.02mlを吸引し,血球計測および白血球分類が可能であり,同時に自動的に血液塗抹標本を作製し,1時間当たり90検体の処理速度能力を有する画期的なシステムである.著者らは,この装置を用いて白血病の臨床的評価を検討したので,報告する.
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