Japanese
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研究
最近の淋菌分離株の薬剤感受性,ならびに選択培地の検討
Antibiotic Susceptibilities of Clinical Isolates of Neisseria gonorrhoeae and Evaluation of Selective Media for Gonococci
甲田 雅一
1
,
大内 八州男
1
,
小林 準一
1
,
前田 尚廣
1
,
松崎 廣子
1
,
畑 弘道
2
,
仲野 忠夫
2
,
日下 史章
2
,
永田 傳
2
Masakazu KOUDA
1
,
Yasuo OUCHI
1
,
Jun-ichi KOBAYASHI
1
,
Takahiro MAEDA
1
,
Hiroko MATSUZAKI
1
,
Hiromichi HATA
2
,
Tadao NAKANO
2
,
Chikaaki KUSAKA
2
,
Tsutae NAGATA
2
1東京警察病院中央検査第1部
2東京警察病院泌尿器科
1Central Laboratories, Tokyo Metropolitan Police Hospital
2Dept. of Urology, Tokyo Metropolitan Police Hospital
pp.329-332
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917470
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序文
近年,わが国における淋菌性尿道炎患者の増加は著しいことが報告されている1).また,β—ラクタマーゼ産生淋菌(PPNG)の増加も著しいと言われる2〜6).
われわれは,1983年に東京警察病院泌尿器科外来を訪れた淋菌性尿道炎患者より分離した淋菌を用いて,その薬剤感受性,PPNGの出現頻度を調査した.また,近年淋菌は泌尿生殖器以外の部位からも検出されるようになった7)ので,常在菌が多数混在する部位からの淋菌の検出には選択性の強い培地の使用が望まれている.そこでわれわれは,近年Faurら8,9)によって開発された淋菌選択培地であるニューヨークシティー培地(NYC培地)の評価を行ったので,あわせてその成績を報告する.
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