今月の主題 輸血検査
技術解説
輸血後GVHDの診断のためのマイクロサテライト法
内田 茂治
1
,
矢作 裕司
2
,
田所 憲治
3
Shigeharu UCHIDA
1
,
Hiroji YAHAGI
2
,
Kenji TADOKORO
3
1日本赤十字社中央血液センター検査部検査二課
2日本赤十字社中央血液センター医薬情報部医薬情報三課
3日本赤十字社中央血液センター
キーワード:
輸血後GVHD
,
確定診断
,
マイクロサテライトDNA多型
Keyword:
輸血後GVHD
,
確定診断
,
マイクロサテライトDNA多型
pp.880-886
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916921
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
輸血後の移植片対宿主病(graft-versus-host dis-ease;GVHD)は血液製剤中に含まれるドナー由来のリンパ球が輸血を受けた患者に拒絶,排除されずに,逆に患者の組織を非自己と認識して攻撃することによって起こる病態で,死亡率の高い重篤な輸血副作用である.輸血後GVHDの診定診断には,患者の末梢血中や組織に他人のリンパ球が生着していることを証明する必要があり,マイクロサテライト法は迅速・簡便な方法として有用である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.