技術解説
胃癌の細胞診
山田 喬
1
,
安藤 豊輔
2
,
垣花 昌彦
2
,
田林 晃
2
YAMADA TAKASHI
1
,
ANDO TOYOSUKE
2
,
KAKIHANA MASAHIKO
2
,
TABAYASHI AKIRA
2
1東京医科歯科大学病理
2同愛記念病院外科
pp.783-789
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916818
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
剥離細胞診断の技術解説としては,すでに本誌に数回にわたり連載されており,本編もその一環として執筆するので,すでに記載された細胞診一般に共通な部分はできるだけ避け,胃の細胞診としてとくに必要な事項に焦点をしぼってみたい。そして実際に即したいわば"胃細胞診の技術のコツ"のようなものを,多少部分的にはくどくなっても書いてみたい。著者らは従来主として蛋白融解酵素洗滌法による胃細胞採取法を行ない,へマトキシリン・エオジン,またはパパニコロウ染色により細胞染色を行なっているので,本編の大部分はこの方法による胃細胞診断に関する記載であることをまずおことわりしたい。他の細胞採取法ならびに染色法についての細かい記載は省略し,われわれの行なっている方法との比較にとどめたい。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.