技術解説
尿酸の定量法
高木 康史
1
TAKAGI YASUSHI
1
1京都大学中央検査部
pp.609-616
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916796
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血清および尿中の尿酸量を知ることは尿酸がプリン体の最終代謝産物であるゆえ,プリン体の異常代謝核蛋白の崩壊の経過を反映し,白血病,糖尿病,金属中毒および抗癌剤の効果判定に役立つている。また含窒素化合物として腎機能障害の場合に血中に増加しNPN増加の一因ともなる。別に食餌の改善,米食から高蛋白食になる傾向と同時に痛風が増加して検査室での尿酸定量が重要な項目となつてきた。
京大病院中央検査部でも尿酸の定量を開始すべく努力をはじめ,曲折を重ねて現在の方法にいたつているのでその経過,苦心をまとめてみたい。
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