技術解説
尿酸の定量法
降矢 熒
1
FURUYA KEI
1
1東京女子医大生化学教室
pp.337-342
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906114
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はじめに
尿酸は核タンパク質に含まれているプリン体代謝の最終代謝産物として,主として骨髄(一部分は肝臓,筋肉で生成される)で生成され,血液中に出て,最終的には尿中に排出される。
正常な状態ではわれわれの生体内には"尿酸プール"として約1〜1.2gの尿酸が含まれ,その50〜75%が毎日交替している。つまり,ほとんどプリン体を含まぬ食餌を摂取しても尿中に1日量として尿酸0.3〜0.5gが排出され,またプリン体を多く含む食餌を摂取すると尿中への尿酸の排出は増加し2gに達することもある。通常約0.5〜0.8gの尿酸の排出が見られる。
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