技術解説
腎機能検査法(5)—クレアチニンクリアランス測定法
浦壁 重治
1
,
折田 義正
1
,
白井 大禄
1
1大阪大学医学部阿部内科
pp.886-895
発行日 1965年10月15日
Published Date 1965/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
糸球体滬過値(Glomerular Filtration Rate,GFR)測定の原理については既にチオ硫酸ソーダクリアランスの項で説明したが,今回さらに内因性脚註(1)クレアチニンクリアランス(endogenous creatinine clearance)をとりあげてGFR測定法上の問題点をもう一度考えてみよう。
周知のようにGFR測定にはGFR物質とよばれる特殊な物質のクリアランスが利用されるが,これには血漿蛋白と結合せず,糸球体で限外滬過のみをうけ,かつ糸球体以下の尿細管で排泄も再吸収もうけない物質が望ましい。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.