特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis
Ⅳ.各種疾患と出血
4.血漿蛋白異常症
河合 忠
1
1自治医科大学・臨床病理学
pp.1353-1356
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915629
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出血傾向を伴う血漿蛋白異常症としては表1に示すごとき疾患または症候群がある.このほかにも広義には血液凝固系及び線溶系に含まれる諸因子の欠乏または増加も血漿蛋白異常症に含まれるが,これらについては他の項で述べられるので,本項では省略する.
これらの病態において認められる止血異常は多岐にわたり,検査所見も症例によってかなり異なっている.また,出血傾向の発生機序について不明な点も少なくないが,次のような幾つかの異常が指摘されている1〜5).
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