特集 免疫学的検査の進歩
Ⅰ.免疫不全
好中球
5.微細形態及び細胞化学
赤羽 太郎
1
,
小宮山 淳
1
1信州大学・小児科
pp.1155-1159
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
好中球は細菌感染防御に主要な役割を果たしており,その量的減少や機能異常が化膿性感染症の反復,重症遷延化の要因になることはよく知られている.
近年,好中球の機能と関連してその形態や細胞化学が注目され,特に好中球の微細構造を追求するうえから,電顕的検索がますます重要なものとなってきている1).本稿では好中球の微細構造と電顕細胞化学につき概説し,更に好中球機能異常を示す幾つかの疾患について,これら電顕的検索の有用性を紹介してみたい.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.