特集 免疫学的検査の進歩
Ⅰ.免疫不全
好中球
4.代謝反応
小林 陽之助
1
,
松浦 良二
1
1広島大学・小児科
pp.1152-1155
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915252
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好中球が異物を貪食するとシアン不応性の酸素消費が上昇し,スーパーオキサイド(O2−),過酸化水素など細胞内酸化的殺菌機構に必要な活性酸素が産生される.慢性肉芽腫症(CGD),白血球グルコース−6—リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠損症では,異物貪食に伴う酸素消費が著減し,また主にO2−によるとされるニトロブルーテトラゾリウム(NBT)色素還元能が障害されているので,これらの診断,保因者の発見に有用である.以下これら2項目の測定法について述べる.
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