特集 酵素による臨床化学分析
定量法各論
2.コレステロール及びエステル
亀野 靖郎
1
1神戸大学医学部附属臨床検査技師学校
pp.1262-1272
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914925
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はじめに
1972年Richmondはコレステロールに対する酸化酵素を精製し,血清コレステロールの定量法への可能性について報告して以来,従来の化学的呈色反応による方法に比して,その有用性が注目された.更に1974年にはAllainらによってコレステロールエステルに対する加水分解酵素を共役させ,コレステロールエステル,総コレステロールの定量が可能となり酵素法による定量法が急速に普及し,今日に至っている.
ここでは,現在用いられている各種の測定法のうち,我が国において開発された酵素による測定法について,酵素の特性,定量法の考え方,その特徴などについて記述する.
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