技術講座 生化学
コレステロールエステル転送蛋白(CETP)測定法
山下 静也
1
1大阪大学医学部第二内科
pp.775-782
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902111
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サマリー
コレステロールエステル転送蛋白(CETP)は高比重リボ蛋白(HDL)の中に含まれるコレステロールエステルを超低比重リポ蛋白(VLDL)や低比重リポ蛋白(LDL)などのアポB含有リポ蛋白へと転送する.本蛋白の欠損により,著しい高HDL-コレステロール血症を生じる.
本稿ではCETP活性を測定する方法について述べ,われわれが明らかにしたCETP欠損症におけるリポ蛋白代謝異常や遺伝子異常を解析する手法についても紹介する.また,CETP活性は種々の病態で変動するが,その変動因子についても言及した.
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