編集者への手紙
ラット肺胞マクロファージのリソゾーム内pH測定の検討
庄野 正行
1
,
森口 博基
1
,
藤沢 謙次
1
,
宮本 博司
1
1徳島大学医学部総合研究室形態班
キーワード:
リソゾーム内pH
,
肺胞マクロファージ
,
顕微蛍光測光装置
Keyword:
リソゾーム内pH
,
肺胞マクロファージ
,
顕微蛍光測光装置
pp.967
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914048
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- 文献概要
従来細胞内pHの測定は細胞群の測定でされていたが,最近単一細胞で行われる時代になってきた.そこで食細胞で有名なマクロファージ(ラット肺胞)1)にコラーゲンを食べさせ,リソゾームと融合2)した時のリソゾーム内pHの測定を試みた.一般にリソゾームはおよそpH3〜6ぐらいといわれている.これは酵素の貯蔵庫として有名な顆粒である.食べさせたコラーゲンは蛍光色素FITCでラベルされており,pHの変化に伴って蛍光強度が変化する.蛍光色素FITC溶液は450nmと495 nmの蛍光強度の比により,pHの標準曲線が得られることは以前より知られており3),この理論を基礎にして検討した.
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