今月の主題 造血器腫瘍の新しい検査
染色体・遺伝子検査
骨髄移植へのDNA診断の応用
岡本 真一郎
1
Shinichiro OKAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部内科学教室
キーワード:
同種骨髄移植
,
骨髄生着
,
HLAタイピング
,
RFLPs
,
DNA
,
CMV間質性肺炎
Keyword:
同種骨髄移植
,
骨髄生着
,
HLAタイピング
,
RFLPs
,
DNA
,
CMV間質性肺炎
pp.419-423
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913956
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DNA診断は骨髄移植の分野でも広く応用されている.RFLPs,さらにはDNA fingerprintを用いた移植骨髄の生着の判定は,すべての移植例において,より詳細な生着の質の検索を可能とし,移植のbiologyを考えるうえで有用な手段である.HLAクラスII lociのDNAタイピングはGVHDの発症とよく相関し,unrelated donorを含めたdonorの選択に今後有力な方法であると考えられる.DNAを用いたCMV間質性肺炎の診断も,その迅速性,正確さより,治療の早期開始を可能とし,その予後を考えるうえで重要である.
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