今月の主題 フローサイトメトリー
技術・標識プローブ
DNA/RNA結合性色素
政元 いずみ
1
,
丸山 征郎
2
Izumi MASAMOTO
1
,
Ikuro MARUYAMA
2
1鹿児島大学病院検査部
2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血管代謝病態解析学
キーワード:
細胞周期
,
DNA
,
RNA
,
propidium iodide(PI)
,
ethidium bromide(EB)acridine orange(AO)
,
4´
,
6-diamidio-2-phenylindole(DAPI)
,
Hoechst 33258
,
33342
Keyword:
細胞周期
,
DNA
,
RNA
,
propidium iodide(PI)
,
ethidium bromide(EB)acridine orange(AO)
,
4´
,
6-diamidio-2-phenylindole(DAPI)
,
Hoechst 33258
,
33342
pp.927-934
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101303
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細胞周期やDNA ploidy(DA)の解析には,核酸の蛍光標識が必要である.重要なことは,蛍光色素が核酸量に比例して結合し,結合した蛍光色素がその結合量に比例した蛍光量を発することである.DNAに関しては,propidium iodide(PI)やethidium bromide(EB)が良く使用されている.これらの蛍光色素は,アルゴンレーザー(青色:488nm)に励起されるために,flow cytometry(FCM)によるDNA量の定量には欠くことのできない蛍光色素となっている.そのほかにacridine orange(AO),4´,6-diamidio-2-phenylindole(DAPI),Hoechst 33258,33342などがよく知られている.AOが結合した2重鎖核酸(DNA)と1重鎖核酸(RNA)とでは,生じる蛍光波長が異なっており,DNAとRNAを同時測定することが可能であり.細胞の活性状態を知ることができる.
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