今月の主題 加齢と臨床検査
座談会
高齢者の診療をめぐって—臨床検査を中心に
朝長 正徳
1
,
岡安 大仁
2
,
中村 治雄
3
,
清水 喜八郎
4
,
河合 忠
5
1東京大学医学部附属脳研究施設・脳病理学
2日本大学医学部内科学第一教室
3防衛医科大学校内科学第一教室
4東京女子医科大学内科学,中央臨床検査部
5自治医科大学臨床病理学教室
pp.188-196
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913911
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高齢化が急速に進んでいるわが国では,いろいろな意味で新しい視点からの対応が必要になっている.高齢者の検査値の特徴としては,個体差が大きい,予備能力が低い,腎機能が低い,筋・神経などの細胞が確実に減少して,しかもそれぞれの高齢者の行動能力によっても異なってくる,ことがあげられる.したがって,正常値を厳密に求めることは困難であるが,各個人の社会活動を考えて,無理のない治療またはリハビリテーションを行う必要があろう.
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