今月の主題 定量的細菌検査とその臨床的意義
座談会
定量的細菌検査とその臨床的意義
清水 喜八郎
1
,
藪内 英子
2
,
河田 幸道
3
,
松本 慶蔵
4
1東京女子医科大学臨床中央検査部
2岐阜大学医学部微生物学教室
3福井医科大学泌尿器科学教室
4長崎大学熱帯医学研究所
pp.622-630
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912980
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細菌性心内膜炎の血中細菌数の定量は,菌の同定と予後の判定に重要であり,尿中細菌数の定量の重要性は言うまでもない.喀痰内細菌数の定量の重要性もしだいに広く認識されるようになったが,これらの対象はいずれも,元来無菌部位でのものである.定量結果の正しい臨床的意味づけこそが今求められている.また定量培養の前の塗抹染色の重要性はきわめて重要であり決して忘れてはならない.
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