Japanese
English
資料
簡易化されたMIF法キットによる腸管寄生原虫類の保存と検出率についての検討
Studies on a Simplified MIF Kit with Special Reference to Detection Rate and Preservation of Intestinal Protozoa
小林 正規
1
,
奥沢 英一
1
,
金子 信明
1
,
野崎 智義
1
,
田辺 将信
1
,
三浦 左千夫
1
,
竹内 勤
1
Seiki KOBAYASHI
1
,
Eiichi OKUZAWA
1
,
Nobuaki KANEKO
1
,
Tomoyoshi NOZAKI
1
,
Masanobu TANABE
1
,
Sachio MIURA
1
,
Tsutomu TAKEUCHI
1
1慶應義塾大学医学部寄生虫学教室
1Department of Parasitology. School of Medicine, Keio University
キーワード:
腸管内寄生原虫
,
MIF
,
キット
,
糞便検査
Keyword:
腸管内寄生原虫
,
MIF
,
キット
,
糞便検査
pp.113-118
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913894
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わが国では最近寄生虫感染症が明らかに増加しつつあり,その鑑別診断が重要となってきている.その中でも栄養型の鑑別がしばしば必要となる腸管内寄生原虫類の場合,その同定の成否は新鮮材料を用いることができないかぎり,固定方法と保存方法によって大きく左右される場合が多く,検査材料の取り扱い上,注意を要する点となっている.そこで,従来より原虫類の固定保存のために考案されていたMIF法をさらに一般化し,キット化した製品がMarion社により考案されたので,今回われわれはこれをインドシナ難民について試みた.その結果,このMIFキットは原虫類嚢子や栄養型の形態保存およびその鑑別に有用と考えられた.
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