新しいキットの紹介
血清尿酸測定の簡易化されたキットの検討
八島 弘昌
1
,
野中 清美
1
,
富浦 茂基
1
,
竹久 元彬
1
1広島県立広島病院第2研究検査科
pp.86-88
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907957
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はじめに
尿酸は核タンパク代謝の終末産物で核タンパクを構成するプリンの老廃物で,その存在は古くから知られ,1776年に尿中から分離され,また痛風結節中には結晶として存在する.
血液中の尿酸はFolin-Denisの比色法が報告されて広く測定されるようになり,一般にタングステン酸発色法とウリカーゼ法とがあり,ウリカーゼ法は操作が煩雑で一般の検査室には不向きであるといわれる.タングステン酸発色法は,リンタングステン酸が弱い還元を受けてもタングステン青を呈することを利用し,尿酸のアルカリ性での還元力による青色を比色定量する方法である.
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