今月の主題 免疫血液学検査法の進歩
抗体の検出
リンパ球抗体の検出
関口 進
1
Susumu SEKIGUCHI
1
1防衛医科大学校検査部
pp.669-674
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913671
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リンパ球抗体にはT・B細胞におのおの室温・低温で反応する抗体があり,それぞれの意義がある.特に臨床的に問題となるのは臓器移植時のクロスマッチであろう.この場合には陽性反応はスコアが低くとも問題にする.また,長時間のインキュベーションで陽性になる場合もあるので注意する.HLAタイピングのための抗血清としてアロ血清をスクリーニングする場合には強い陽性のもので特異性の明らかなものを目的とするので前者とは異なる.モノクローナル抗体の場合は抗体価も高いのでEIA法(マイクロ)を用いることができる.目的によって抗体検出法も選択していく必要がある.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.