今月の主題 免疫血液学検査法の進歩
抗体の検出
血小板抗体の検出
倉田 義之
1
,
林 悟
1
,
押田 眞知子
1
,
冨山 佳昭
1
,
椿尾 忠博
2
Yoshiyuki KURATA
1
,
Satoru HAYASHI
1
,
Machiko OSHIDA
1
,
Yoshiaki TOMIYAMA
1
,
Tadahiro TSUBAKIO
2
1大阪大学医学部附属病院輸血部
2国立呉病院臨床研究部腫瘍免疫室
pp.641-647
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913667
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血小板抗体の検出法は,患者血小板表面の免疫グロブリンを測定するPAIgG法と,血清中の血小板抗体(自己および同種)を検出するPBIgG法の二つに分けられる.本稿ではPAIgG法としてcomplement-lysis inhibition assay,radioactive antiglobulin test,蛍光抗体法,competitive solid-phase enzyme immunoassayの4法の測定原理や各方法の長所,短所について概説する.PBIgG法としては血小板固相酵素抗体法を紹介する.また,抗HLA抗体を検出する方法であるリンパ球細胞毒試験,最近注目されているimmunoblotting法と血小板糖蛋白固相プレート法についても簡単に紹介したい.
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