今月の主題 DNA診断に必要な測定技術
技術解説
HBVのDNA診断
丸山 昭治
1
Shoji MARUYAMA
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.401-408
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913621
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DNA,RNAプローブを用いたHBウイルスの検索法は,およそ三つに大別できる.in situハイブリダイゼーションは病理組織材料を用いてウイルス感染の有無,感染様式,活動性などをみるもの.SouthernプロッティングまたはNorthernプロッティングは泳動によってメンプレン上に展開したDNA,RNAからHBV相当ジーンを検索し,ウイルスの組み込み様式,増殖形態などをみるもの.ドットプロットハイブリダイゼーションはウイルスDNAの高感度定量測定法であり患者血清の感染性や組織抽出液のウイルス存在量などをみるものである.これらは表題の意を十分に尽くそうとすればそのすべてに触れなければならないが,紙面の都合上,本誌読者に関係のある患者血清を対象としたルーティン検査法に限定して概説する.
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