特集 生検の進歩
II 生検に応用できる技術
2 顕微蛍光測光法
芦原 司
1
,
糸井 啓純
1
,
浦田 洋二
1
,
小西 英一
1
,
蒲池 正浩
1
,
土橋 康成
1
,
島田 信男
2
Tsukasa ASHIHARA
1
,
Hirosumi ITOI
1
,
Masahiro KAMACHI
1
,
Yoji URATA
1
,
Eiichi KONISHI
1
,
Yasunari TSUCHIHASHI
1
,
Nobuo SHIMADA
2
1京都府立医科大学病理学教室
2京都府立医科大学臨床検査医学教室
pp.1355-1362
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913491
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はじめに
細胞測光法(Cytometry)1〜7)は,細胞内生理活性物質の蛍光測光による超高感度定量法として,医学・生物学研究で近年発達してきている.この細胞機能解析法は,核DNA定量に基づく細胞動態解析法を中心に多用され,今日の生命科学における必須の先端技術の一つとなっている.この定量的細胞化学とも呼べる技術は,落射蛍光顕微鏡を基にした手法1,4〜7)と,毛細ガラス管中に流す蛍光染色細胞を高速・自動測光するフロー・サイトメトリー(Flow Cytometry)1〜3)に大別されるが,本稿では細胞形態情報を用いた広い解析応用性を持つ,前者の落射型顕微蛍光測光法に関して,生検などの生体組織への応用について述べる.
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