編集者への手紙
顕微蛍光測光法による蛍光ラテックス粒子を用いた貪食能測定の検討
庄野 正行
1
1徳島大学医学部総合研究室形態班
キーワード:
蛍光ラテックス粒子
,
腹腔マクロファージ
,
顕微蛍光測定装置
Keyword:
蛍光ラテックス粒子
,
腹腔マクロファージ
,
顕微蛍光測定装置
pp.1233
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900778
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マクロファージの貪食能を測定する方法として次の3種類がある.①細胞内に貪食された粒子を直接,光学顕微鏡下で観察し計数する1,2).②放射性同位元素であらかじめ標識しておいた粒子を貪食させ,細胞内に取り込まれた放射活性により貪食能を測定3)する.③蛍光色素で標識された粒子を貪食させ,細胞内の蛍光量をフローサイトメトリーで測定する.しかしながら,フローサイトメトリーを使用する方法に関しては高額の機器を必要とするため一般的ではない.また,光学顕微鏡で貪食した細菌やラテックス粒子を数える方法は,食作用の初速度を見るのが困難なため定量性に乏しい.そこで第4番目の方法として,蛍光色素で標識されたラテックス粒子を貪食させ,顕微蛍光測定装置で蛍光量を測定し貪食能の定量性を検討した.
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