今月の主題 発光分析
カラーグラフ
蛍光と細胞化学—その定量的手法
芦原 司
1
,
藤本 高久
1
,
諸富 直文
2
,
蒲池 正浩
2
,
竹下 秀之
2
,
土橋 康成
1
,
楠崎 克之
3
,
香川 恵造
4
1京都府立医科大学第一病理学教室
2滋賀医科大学外科・大学院
3京都府立医科大学整形外科
4京都府立医科大学第三内科教室
pp.114-116
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912486
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蛍光染色(または標識)法は細胞内微量物質の高感度検出法として,組織細胞化学に多用されてきた.一方,十数年前から落射型顕微蛍光測光法およびフロー・サイトメトリーが発達し,細胞単位の微弱な蛍光の測光定量が可能になってきた.すなわち,これらの細胞(蛍光)測光法は,高感度な定量的組織細胞化学の手法であるとともに,細胞レベルの生化学的解析手法でもある.特に,細胞を形態観察とともに蛍光測光できる落射型顕微蛍光測光法では,オートラジオグラフィーも併用できて細胞(病理)学研究への応用性が広い.『技術解説』も用いて,この手法のための装置,測光原理,細胞蛍光染色の実際,さらに解析応用例も含めて紹介したい.
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