わだい
腫瘍倍加時間と細胞像
森谷 浩史
1
,
木村 和衛
1
1福島県立医科大学・放射線科
pp.1281
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913474
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臨床において悪性腫瘍の患者と接する場合,時間はきわめて重要な因子である.時間の経過とともに腫瘤が生長し,病態が進行していくことは一般常識でもある.しかし,その進行速度は症例によっても著しく異なる.原発性肺癌の場合も,きわめて進行速度の速いものから,数年にわたって腫瘍の大きさが変わらないものまで存在する.腫瘍倍加時間(tumor doublingtime;D1)は,このような腫瘍の発育を表す一指標である.筆者らは1984年から肺癌,特に肺腺癌のD1,を測定し,二,三の検討を行っている1,2).
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